僕らの日常風景


朝ご飯は母さん手作りのサンドイッチ。(大量)クリームパン。カンパーニュ。デザートに 飲み物は紅茶。

10時のおやつにポッキー。

昼ご飯は購買のパン7個。デザートにボクのファンとか言う子からもらったクッキー。飲み物は紅茶。

3時のおやつにカロリーメイト。

4時から部活。そのまえにパン一個。



けれども、

「うっ」



グゥーーー…・。



「…聞こえた?」

「…お前の胃袋はどうなってるんだ」

「どうなってるのかな」



けれどもお腹は空くんだよね。



はい、ボクは大食いです。

ボクは華奢です。でも大食いです。

一日にどんだけ食べてもお腹は空くんです。でも痩せてます。

青学一の大食いと言われています。

皆に驚かれます。見た目とお腹が反比例してます。



でも別にどうってことないよね?



「さっきパン食べてなかったか?」

「…お腹空いた」

手塚の心底呆れた音色付きの質問にボクを答えとは言えない答えを返した。



今は部活中。

手塚と二人で休憩してたんだけど、何度目かもわからない醜態をボクを手塚にさらした。

まぁ手塚もボクも慣れきってるから良いんだけど。

そりゃぁ、最初は恥ずかしかったさ。

でも、そんな初々しい時代とはとっくにサヨナラしちゃったんだよね。



「あと一時間は終わらないぞ」

悪魔の囁きとも言える言葉を手塚は発した。

「…うん、まぁ頑張るよ」

いつもの事だとはわかっているけども、改めて確認させられると苦しい。

フッ…今日はちょっとあまり食べてなかったんだよねぇ…。



もう全部食べ切っちゃったし…。家つくまで生きてると良いな。。。



でも

「…帰り」

「うん?」

「どっか寄っていくか」

「うん」

「わかった」

「…ん」

なんとか餓死しないですむかもしれない、とボクはほくそ笑んだ。



…手塚の誘いを嬉しく思うより、何か食べれる事を喜んだボクを許してね、手塚。